こんにちは、FP1級パパのニーサです。
最近、ニュースでも大きく取り上げられている「自転車への青切符(交通反則通告制度)の導入」。わが家も家族で自転車によく乗るので、これまで以上に交通ルールには気を引き締めているところです。
この話題が出てから、お客様や友人から立て続けにこんな相談を受けました。
「自転車の罰則(反則金)に備える保険ってないの?」
「個人賠償責任保険に入っていれば、もしもの時も安心かな?」
今回はこの疑問について、プロの視点、そして一人のパパとしての考察を交えて解説します。
結論:反則金をカバーする保険は「存在しません」
「えっ、あんなに手厚い個人賠償保険でもダメなの?」と思われるかもしれませんが、これには保険という制度の根幹に関わる、大きな理由があるのです。
法律違反を助長してしまうから
法律違反によるペナルティを保険で解決できるようにしてしまうと、社会の秩序が保てなくなります。
もし「違反しても保険金で払えばいいや」という仕組みが認められてしまうと、安全運転を促すという法律の目的が失われてしまいます。これは「公序良俗(社会の一般的なルール)」に反するため、保険商品として認可されることはありません。
保険の「モラルハザード」を防ぐため
これが私の考える、もう一つの非常に重要な理由です。
保険の世界には「道徳的リスク(モラルハザード)」という言葉があります。
「保険があるから、少しくらい無茶をしても大丈夫」という心理が働くことを指しますが、反則金を肩代わりする保険は、まさにこのモラルハザードを直撃します。
もし保険が効くなら、「急いでいるから信号無視をしよう、もし捕まっても保険で払えばいい」と考える人が出てくるかもしれません。これでは、街の安全を守るどころか、保険が「事故を誘発する装置」になってしまいます。
本来、保険は「どれだけ気をつけていても避けられない不幸な事故」から人を救うためのものであり、「自らの意思で避けるべき違反(不徳)」を助けるためのものではないのです。
混同しやすい「3つの責任」を知っておこう
保険でカバーできるものとできないものを区別するために、私たちが背負う「責任」を整理しておきましょう。
民事上の責任(保険でカバー可能)
相手をケガさせた、他人の車を傷つけたなど、被害者への賠償責任です。私たちが加入している「個人賠償責任保険」は、この「相手への償い」を助けてくれます。
刑事上の責任(保険でカバー不可)
法律を破ったことに対する国へのペナルティです。今回の青切符による反則金や、重大な事故での罰金などがこれにあたります。
行政上の責任(保険でカバー不可)
免許停止や反則金の納付といった、行政上の処分です。
つまり、「他人に迷惑をかけた分」は保険で備えられますが、「自分がルールを破ったペナルティ」は自分の財布で責任を取るしかない、ということですね。
まとめ:最大の「節約」はルールを知ること
今回の青切符導入で不安を感じている方も多いと思いますが、「反則金を払ってくれる魔法の保険」はありません。
しかし、裏を返せば、正しいルールを知って安全運転をすることこそが、家計から余計な支出(反則金)を出さないための「最強の保険」になります。
• スマホを見ながらの運転(ながら運転)
• 信号無視
• 一時不停止
これらはすべて、自分自身の意識ひとつで防げるものです。
これを機に、家族で一緒に自転車の交通ルールをおさらいしてみてはいかがでしょうか?
家計を守るためには、「守りの保険」だけでなく「正しい知識という防御」も大切ですね。

