【12】利率上昇で注目?「一時払い終身保険」を相続対策で使うべき人と不要な人の決定的な差

保険

こんにちは、FP1級パパのニーサです。

最近、銀行や保険ショップの店頭で「円建ての一時払い終身保険」のパンフレットを目にすることが増えていませんか?

それもそのはず。国内金利の上昇に伴い、円建て保険の予定利率が引き上げられ、「外貨は怖いけれど、円で少しでも増やしたい」という層の関心が高まっているからです。

しかし、FP1級の視点から結論を申し上げます。

「お金が余っていて、特定の相続対策が必要な人」以外、この保険は不要です。

なぜ利率が上がっても「NO」なのか。そして、例外的に「YES」となるのはどんな人か。忖度なしの本音で解説します。

利率が上がっても「投資」としておすすめしない3つの理由

「銀行に預けるよりマシ」という言葉には罠があります。

資金の流動性が著しく低い

一時払い終身保険は、加入時にまとまった現金を支払います。その後、解約して元本を上回るまでには、多くの場合10年単位の時間がかかります。

今後、さらなる金利上昇やインフレが起きた際、固定された低い利率の保険に縛られ続けるのは大きな「機会損失」です。

死亡保障コストが引かれている

預金と違い、保険は「万が一の保障」のための経費が差し引かれます。表面上の利率が2%であっても、私たちが手にする実質的な利回りはそれ以下になります。

インデックス投資の期待リターンには勝てない

長期的な資産形成が目的ならば、低コストのインデックスファンドを活用した方が、合理的かつ効率的に資産を増やせます。

【例外】一時払い終身保険を検討してもいい人の「2つの条件」

逆に言えば、以下の条件に当てはまるなら、この保険は最強のツールに変わります。

相続税の非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)を使いたい

これが最大のメリットです。現金を「保険金」という形に変えるだけで、相続税の対象から外すことができます。

• 例: 妻と子2人が相続人の場合、1,500万円分まで非課税。

すでに現預金が十分にあり、将来確実に相続税が発生する家庭にとっては、入るだけで「節税分」の利益が確定する計算になります。

特定の誰かに「確実に」現金を残したい

銀行預金は名義人が亡くなると凍結されますが、保険金は受取人が請求すれば早期に支払われます。また、遺産分割協議の対象外(受取人固有の財産)となるため、「この子にだけはしっかり渡したい」という意思表示として非常に強力です。

資産形成期なら「保険」より「NISA」

「利率が上がったから」という理由だけで、大切なお金をロックしてしまうのはもったいないことです。

もしあなたが「老後資金を増やしたい」「子供のために資産を作りたい」という段階であれば、まずはNISAを活用した合理的な運用を最優先すべきです。

まとめ

• 一時払い終身保険は「増やすツール」ではなく「守るツール」。

• 相続税対策が必要ないなら、ネット証券で運用する方が合理的。

• 目先の利率に惑わされず、「目的」に合った手段を選ぼう。

資産運用に正解はありませんが、「損をしない選択」は知識で守れます。

これからも一緒にマネーリテラシーを高めていきましょう!

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