iDeCoのリバランスはどうする?売却せず「掛金配分を変える」方法を実践

NISA・iDeCo

こんにちは。FP1級パパのニーサです。

今回は、私がiDeCo(イデコ)で実践している「リバランス」についてお話しします。

iDeCoで長期間運用を続けていると、投資信託などの価格変動によって、最初に決めた資産配分から少しずつズレていくことがあります。

例えば、最初は、

「株式50%、債券50%」

という配分にしていたとしても、株式市場が大きく上昇すれば、いつの間にか、

「株式60%、債券40%」

という状態になることがあります。

このような資産配分のズレを調整する方法が「リバランス」です。

私自身もiDeCoを運用する中で、保有している商品をすぐに売却するのではなく、今後の掛金配分を変更することで、少しずつ資産配分を調整しています。

今回は、その方法と考え方について紹介します。

iDeCoでは自分で資産配分を決める

iDeCoでは、用意されている運用商品の中から、自分で商品を選びます。

運用商品には、定期預金などの元本確保商品のほか、国内外の株式や債券などに投資する投資信託があります。

そして、どの商品を選ぶのかだけではなく、複数の商品をどのような割合で組み合わせるのかも自分で決めることができます。

iDeCo公式サイトでも、運用商品の組み合わせや配分は自分で決めることができ、後から変更することもできると説明されています。

つまり、iDeCoでは「何を買うか」だけではなく、「どのくらいの割合で保有するか」も重要になります。

ただし、投資信託は価格が変動するため、元本割れする可能性があります。

そのため、資産配分を決めるときには、自分の運用期間や価格変動に対する考え方なども踏まえて判断することが大切です。

リバランスとは

リバランスとは、相場の変動などによって変化した資産配分を、もともと設定した目標配分に戻すことです。

例えば、最初に、

「国内外の株式70%」

「債券30%」

という配分を決めていたとします。

その後、株式市場が上昇して株式の割合が80%になったとします。

この場合、当初の目標である70%から10ポイントズレています。

このようなズレを調整するのがリバランスです。

重要なのは、リバランスには一つの方法しかないわけではないということです。

iDeCoでは、大きく分けて「掛金の配分を変更する方法」と「現在保有している商品を入れ替える方法」があります。

今後の掛金配分を変更する

一つ目が、今後の掛金の配分を変更する方法です。

例えば、現在の資産配分で株式の割合が高くなっているとします。

その場合、今後の掛金を株式以外の商品に多く配分することで、保有資産を売却せずに全体の資産配分を徐々に調整できます。

この方法の特徴は、現在持っている商品を売却しないことです。

例えば、ある商品を長期間保有している場合でも、その商品をそのまま保有しながら、新しく拠出する掛金の配分を変えることができます。

資産配分のズレが比較的小さい場合には、このような方法も選択肢になります。

ただし、ズレが大きい場合には、掛金配分を変更するだけでは目標配分に戻るまで長い時間がかかる可能性があります。

その場合には、次に紹介するスイッチングも検討することになります。

スイッチングを利用する

もう一つの方法が「スイッチング」です。

スイッチングとは、現在保有している運用商品を売却し、その資金で別の運用商品を購入する方法です。

例えば、ある商品の割合が高くなりすぎている場合、その商品を一部売却し、別の商品を購入することで資産配分を調整できます。

こちらは、現在保有している資産そのものを動かす方法です。

そのため、資産配分のズレが大きい場合などには、掛金配分の変更だけでなく、スイッチングを利用することも考えられます。

ただし、スイッチングを行えば必ず有利になるわけではありません。

売却から購入までの間に価格が変動する可能性もあります。

また、商品によっては手続きや換金に一定の期間がかかる場合があります。

そのため、「売却は絶対に避けるべき」と考えるのではなく、自分の目標とする資産配分と現在の資産配分を確認したうえで判断することが大切です。

私は「掛金配分を変える」方法を実践

私自身は、iDeCoの運用で新興国株式の投資信託を保有しています。

現在は「eMAXIS Slim 新興国株式」の積立額を月1,000円としています。

そして、それ以外の掛金を別の資産に配分しています。

私の考え方としては、新興国株式を完全に売却するのではなく、今後の買い付け額を抑えることで、全体の資産配分を調整していくというものです。

つまり、

「今持っているものを売る」

のではなく、

「これから購入する金額を調整する」

という考え方です。

この方法なら、現在保有している資産をそのまま残しながら、時間をかけて資産配分を調整できます。

ただし、月1,000円という金額に特別な正解があるわけではありません。

これはあくまで私自身の運用方法です。

iDeCoの掛金額や現在の資産残高、目標とする資産配分などによって、適切な方法は変わります。

「売らないほうがいい」とは限らない

ここは、今回の記事で特に伝えておきたいポイントです。

私は掛金配分を変更する方法を使っていますが、

「iDeCoではスイッチングをしないほうがいい」

という意味ではありません。

例えば、目標とする資産配分から大きくズレてしまった場合、掛金配分を変更するだけではなかなか調整できないことがあります。

その場合には、スイッチングによって資産配分を調整する方法もあります。

どちらが適しているのかは、現在の資産配分や目標とする配分、今後の運用期間などによって変わります。

大切なのは、「売る・売らない」を先に決めることではありません。

まず現在の資産配分を確認し、自分がどのような資産配分を目標としているのかを考えることです。

リバランスは頻繁にやればいいわけではない

リバランスについて、

「相場が動くたびに調整しなければいけない」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、必ずしも頻繁にリバランスをする必要はありません。

iDeCo公式サイトでも、年に一度は運用状況を確認することが案内されています。

そして、資産配分が大きく変化している場合には、リバランスを検討します。

逆に、資産配分がそれほど変化していないのであれば、必ずリバランスを行わなければならないわけではありません。

また、時間が経てば、自分自身の状況も変わります。

年齢や家計、退職までの期間などによって、取れるリスクも変わってくるでしょう。

そのため、単純に「昔決めた配分に戻す」だけではなく、今の自分にとって適切な資産配分なのかを考えることも重要です。

私が大切にしているのは「ルールを決めること」

私自身、iDeCoを運用するうえで大切にしているのは、相場が上がったから慌てて売る、下がったから慌てて買う、といった短期的な判断をできるだけしないことです。

あらかじめ、

「どのような資産配分を目標にするのか」

「どの程度ズレたら見直すのか」

「掛金配分の変更で調整するのか」

「必要であればスイッチングを使うのか」

といったルールを考えておくと、相場が大きく動いたときにも判断しやすくなります。

もちろん、そのルール自体を将来的に見直すことも必要です。

iDeCoは老後資金を長期的に準備する制度なので、短期的な値動きだけを見るのではなく、自分の資産全体を定期的に確認することが大切だと私は考えています。

まとめ

iDeCoでは、運用商品の組み合わせや配分を自分で決めることができます。

そして、運用を続けていると価格変動によって、当初決めた資産配分からズレることがあります。

そのときに検討したいのがリバランスです。

リバランスには、

「今後の掛金配分を変更する方法」

と、

「現在保有している商品をスイッチングする方法」

があります。

私は現在、保有している新興国株式をすぐに売却するのではなく、今後の掛金配分を調整することで、少しずつ資産配分を整える方法を実践しています。

ただし、これは私自身の運用方法であり、すべての人に適しているわけではありません。

大切なのは、

「自分はどのような資産配分を目指すのか」

「現在の資産配分はどうなっているのか」

「そのズレをどのように調整するのか」

を定期的に確認することです。

iDeCoは長期的な資産形成を目的とする制度です。

相場の短期的な値動きに振り回されるのではなく、自分なりのルールを決め、必要に応じて資産配分を見直しながら、長く運用を続けていきたいと思います。

参考にした公的・公式情報

国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト」

「iDeCo公式サイト|忘れがちだけど大切!年に一度は実績をチェックしよう」

「iDeCo公式サイト|はじめてでも、資産配分ができる!」

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